8.7. 配布と登録

8.7.1. 配布と登録の目的

配布と登録により、ユーザ間で、さらには異なるアプリケーション間で簡単にのデータを交換が容易できます。ユーザには以下のものが含まれます。

  • Open-Xchange サーバの内部ユーザ、

  • Open-Xchange アカウントを持たない外部ユーザ。

アプリケーションには以下のものが含まれます。

  • Open-Xchange サーバ、

  • XING や LinkedIn などの様々なソーシャル ネットワーキング サービス。

配布と登録の目的と特徴

  • 他のソーシャル ネットワーキング サービスのデータを再利用します。

  • ソーシャル ネットワーキング サービスのデータを Open-Xchange サーバが結合します。

  • データ形式は HTML で、特別なツールを使用せずに標準的なブラウザで表示できます。データ形式は OXMFと呼ばれています。

ヒント: OXMF のデータ形式は Open-Xchange サーバのバージョンによって変わります。従って、異なるバージョン間では全てのデータが交換できるというわけではありません。

以下の方法で XING の特定の連絡先データを外部のパートナーと交換することができます:

  • 登録 機能を使用して、XING の連絡先を連絡先フォルダへインポートすることができます。

  • 必要であれば Open-Xchange サーバ機能を使用して、連絡先を編集もしくは再構築してください。

  • フォルダを作成し、外部のパートナーがそこに含まれる連絡先を利用できるようにしてください。

  • 配布 機能を使うことで、そのフォルダにある連絡先が利用可能になります。 配布 機能は URL を提供し、その URL はメールで外部のパートナーに送信することができます。

8.7.2. サポートされているデータ

配布 機能を使って、以下のデータを連絡先フォルダにインポートすることができます。

  • XING! の連絡先

  • LinkedIn の連絡先

  • Facebook(アメリカのソーシャル ネットワーキング サービス)の連絡先

  • グーグル メールの連絡先

  • Web.de(ドイツのポータルサイト)の連絡先

  • ヤフーの連絡先

  • GMX(ドイツのメッセンジャー サービス)の連絡先

登録 機能で以下のデータを予定表フォルダにインポートすることができます。

  • グーグルの予定表のアポイント 注 :定期的なアポイントの例外は現在サポートされていません。

以下のフォルダの内容を配布できます。

  • 連絡先フォルダ

  • インフォストア フォルダ

8.7.3. データの登録

データを登録する方法 ::

  1. フォルダを右クリックし、コンテキスト メニューから プロパティ を選択してください。オーバービュー画面にフォルダのプロパティが表示されます。

  2. 登録 タブに切り替えてください。

  3. パネルの 登録 で、 追加 をクリックしてください。

  4. ドロップダウン リストの ソース から登録するソースを選択してください。

  5. アクセス データや URL など、登録するソースのアクセス データを入力してください。

  6. 選択したフォルダに追加のソースからデータを登録する場合は、ステップ 3-5 を繰り返してください。

  7. パネルで 保存 をクリックしてください。

ティップス : データを右クリックし、 登録 を選択することでデータを登録することもできます。登録は 拡張 サブメニューにあります。

ティップス : セットアップ ウィザードを使用してデータを登録することもできます。セットアップ ウィザードに関する情報は 8.2.12: セットアップ ウィザードの使用 を参照してください。

[Important]プライバシー

このウェブページにあるデータと参考情報の全ては、データの所有者が、あなたがそれらを利用できるようにする権利を有していることを前提として、あなたと共有されています。Open-Xchange とその系列会社や提携先は、その配布と再配布に一切の責任を負いません。

許可なしにこのデータを使用することや配布することは禁止されています。このデータの保存、処理、譲渡については、その権限があることを確認の上、行ってください。

あなたがこのページに掲載された人の一人、もしくは掲載されたリソースに責任のある人で、配布に同意しない場合、データの配布者にこのウェブページの URL を含むメールを送信してください。

< > 上で < > によって配布されたデータ

ティップス : フォルダを右クリックし、 配布 を選択することでデータを配布できます。配布は 拡張 サブメニューにあります。

ティップス: セットアップウィザードを使用してデータを配布することもできます。セットアップウィザードに関する情報は 8.2.12: セットアップ ウィザードの使用 を参照してください。

登録を削除する方法 :

  1. フォルダを右クリックし、 プロパティ を選択してください。フォルダのプロパティがオーバービュー画面に表示されます。

  2. 登録 タブに切り替えてください。

  3. オーバービュー画面の 名前 の下にある登録をクリックしてください。

  4. 登録 パネル セクションで、 削除 をクリックしてください。

  5. 承認のダイアログ ウィンドウで はい を選択してください。

8.7.4. データの配布

[Important]プライバシー

この配布機能を使用する際、現在のデータの所有者として、プライバシー規則、法律義務(著作権法や個人情報法)に注意を払う役割を果たさなければなりません。

特に、個人情報を配布する際、連邦データ保護法(BDSG、ドイツ)、または、当製品使用国の個人情報に関する法令に従う責任あるパーティとしての役割を果たさなければなりません。

ヨーロッパ、あるいは、その他の国家規則に従って、責任あるパーティとして、データ経済を担当し、個人の同意無しに、個人データを配布することも転送することも禁じられています。

法律義務を越えて、個人データを扱う際、Open-Xchange社からの助言として、個人データをどこに保存するか、そして、誰に転送するかを慎重に考えてください。例えば、適格なパスワード保護によって、適格なアクセス保護を確実に行ってください。

フォルダのデータを配布する方法 :

  1. フォルダのコンテキスト メニューで プロパティ をクリックしてください。オーバービュー画面にフォルダのプロパティが表示されます。

  2. 配布 タブに切り替えてください。

  3. 配布 パネル セクションで、 追加 をクリックしてください。

  4. 対象を選択する ドロップダウン リストから、必要な対象を選択してください :

    • 連絡先フォルダを配布するには、 OXMF Contacts を選択してください。

    • インフォストア フォルダを配布するには、 OXMF インフォストア を選択してください。

  5. 配布する名前(例:自分の名前)を サイト 入力欄に入力してください。

  6. 配布データのレイアウトを変更するには テンプレート(オプション) 入力欄に名前を入力してください。レイアウト変更に関する詳細情報は、 8.7.4.1: テンプレートのカスタマイズ を参照してください。

  7. 他人から URL を推測されるのを避けるためには、 暗号コードを追加 チェックボックスを有効化します。これにより無作為の文字列が URL に追加され、URL は推測されなくなります。

  8. パネルで 保存 をクリックしてください。

結果: フォルダが配布されます。 フォルダ ツリーでは、配布フォルダ アイコンによって区分けされます。 URL の隣に、配布されたフォルダにアクセスする URL が表示されます。

ティップス : フォルダを右クリックし、 配布 を選択することでデータを配布することができます。配布は 拡張 サブメニューにあります。

配布を削除する方法 :

  1. フォルダを右クリックし、 プロパティを選択してください。オーバービュー画面にフォルダのプロパティが表示されます。

  2. 配布 タブへ切り替えてください。

  3. オーバービュー画面の 名前 の下の配布を選択してください。

  4. 配布 パネル セクションで、 削除 をクリックしてください。

  5. はい を承認ダイアログでクリックしてください。

8.7.4.1. テンプレートのカスタマイズ

配布データが含まれているウェブページのレイアウトはテンプレートによって設定されます。ウェブページのレイアウトは、テンプレートを修正することによってカスタマイズできます。テンプレートを修正しない場合、デフォルトのテンプレートが使用されます。

テンプレートをカスタマイズするには、以下の操作を行ってください:

  • 配布する際に、テンプレートのファイル名を入力します。

  • 個人のインフォストア フォルダからテンプレートをダウンロードします。

  • テキスト エディタを使ってテンプレートをカスタマイズします。

  • カスタマイズしたテンプレートをインフォストアにアップロードします。

注 : テンプレートのカスタマイズ、特に HTML や CSS ではウェブ デザインの知識が必要になります。不完全なテンプレートが使用されると、配布データは表示されない場合があります。

テンプレートをカスタマイズする方法 :

  1. フォルダを右クリックして プロパティ を選択してください。フォルダのプロパティがオーバービュー画面に表示されます。

  2. 配布 タブに切り替えてください。

  3. テンプレート(オプション) 入力欄にテンプレートのファイル名を入力してください。

  4. パネルで 保存 をクリックしてください。 結果 : 個人のインフォストア フォルダには、OXMF テンプレート フォルダのテンプレートがあります。テンプレート名はステップ2で入力した名前になります。 注 : テンプレートを見る前にタイトルバーにある「最新の情報に更新」ボタンをクリックして、サーバからオブジェクトを取り込む必要があります。

  5. インフォストアからテンプレートをダウンロードしてください。テンプレートをテキスト エディタで編集してください。テンプレートの内容に関する情報は、このセクションの後半を参照してください。

  6. 修正したテンプレートを新規の、最新のドキュメントとしてインフォストアにアップロードしてください。

結果 : 配布されたデータのページが修正されて表示されます。

注 : 変更を表示するには、ページをリロードする必要があります。

ティップス : WebDAV を使用して、テンプレートを直接修正することもできます。

テンプレート構造の情報 : テンプレートは HTML で書かれています。HTML は以下の部分から構成されています。

  • マクロ

  • XHTML 形式のページ レイアウト

    • CSS で定義されたレイアウト

    • HTML のコンテンツ